医療技術の急速な発展を遂げる現代でも、死の瞬間、本人がどれほど苦しんだのかは、遺体を検案・解剖する法医学者にもわかりません。
しかし死ぬ間際、まさしく「死ぬほど怖い」思いをした場合、それは遺体の様子に刻まれるといいます。
ここから先は『知らない方がいい黒い知識』です。
それでも知りたいというのであれば、仕方ありません。
続きを読み進めてください。
■死の瞬間を保存する"例外的"な『死後硬直』
人が死ぬと、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質の供給が止まります。
ATPの供給が止まると筋肉内のたんぱく質が結合し、筋肉の収縮・硬化が起こります。
これを『死後硬直』と呼びます。
通常、死後2時間で始まり、6~12時間で全身に硬直が広がります。
しかし、例外的に死亡直後から硬直が現れる場合があります。
それは「筋肉を酷使してATPが枯渇した状態での死亡」と、「全身が硬直するほどの恐怖を味わった直後の死亡」の2つです。
必死の逃亡や抵抗の末に苦しみながら死亡すると、苦悶の表情が死体に張りついたまま、固まってしまうのです。
■様々な場面に潜む"例外的"な『死後硬直』
実はこの"例外的"な『死後硬直』は、一部一般的に認知されている事象もあります。
例えば、弁慶が源義経を守るために、並みいる敵兵をなぎ倒した末に仁王立ちのまま絶命した「弁慶の立ち往生」も死亡直後の硬直ではないかといわれています。
また映画「リング」で貞子に殺された遺体の表情が、皆一様に恐怖にもがき苦しんだような顔で発見されています。
もちろん映画的な演出も兼ねている訳ですが、実際に起こり得る現象として理も兼ねた表現だったと言えるかもしれません。
アニメ「名探偵コナン」でも、犯人のアリバイ工作として死亡推定時刻を実際よりも早めるために利用されたりしていました。
このように実は至る所でこの"例外的"な『死後硬直』を私たちは見聞きしています。
■最後に
いかがでしたか?
知らない方がよかったと思いましたか?
知れてよかったと思いましたか?
もし後者であれば、あなたはもう......。
脅かしてしまってすみませんwww。
『死後硬直』は誰でも知っていますが、例外について知っている人は少ないでしょう。
知らなくてもまったく問題ないけど、知ると何だか人言いたくなるのが【雑学】です。
でも『黒い知識』を人に言ってはいけませんよ。
話した後に暗~い空気に包まれても責任は負いかねますwww。
今後も気になった【雑学】をどんどん取り上げていきます。
次回もお楽しみに。