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黒メガネです。
皆さん、もしも海上で遭難したとき、自分の力だけで何日くらい生き続けられると思いますか?
一般的にほとんどの人間は3日以内に死んでしまうといわれています。
通常、3日程度であれば人間は飲まず食わずでもかろうじて生き続けることが可能です。
しかし、海上での遭難という異常事態から、より強く感じる孤独感・絶望感などの精神的負荷により、生命維持が困難になるといいます。
今回ご紹介するのは、そんな過酷な状況に自ら飛び込み、命がけで海上での生存の限界に挑戦した一人の医師のお話です。
ゴムボートで大西洋を漂流!?
フランス人医師のアラン・ボンバールは、精神的負荷を無視し、生物学的に海上で生き続けられる限界を調査しようと、小型のゴムボートで大西洋を漂流することを決意します。
この調査は、とある海難事故の遭難者43人がアラン・ボンバールの務める病院に搬送された際、誰1人として救うことが出来なかった無念の想いから思案されたものです。
アラン・ボンバールはこの調査を行うにあたり、持ち物は簡単な釣り道具とナイフなど必要最低限の小道具のみに限定、また食料や飲み水などはすべて現地での調達としました。
実際に漂流期間中、飲み水は少量の海水を飲みながら魚のしぼり汁と雨水で代用し、欠如しがちなビタミン類は海水に浮かぶプランクトンをすくい摂取していたといいます。
結果、アラン・ボンバールは65日間の漂流の末、なんと北大西洋西端のカリブ諸島に無事漂着。
この調査で、海上に遭難しても2カ月間は生き続けられることを証明しました。
しかし、この調査で体重は25kgも減少し、赤血球数は半減、視力にも障害が残ってしまったといいます。
まさに海上での生存の限界に挑戦した、人類にとって貴重な調査結果と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は海上での生存の限界に挑戦した一人の医師のお話についてご紹介させて頂きました。
調査のためとは言え、漂流を目的にゴムボートで大西洋に突っ込むなんて、普通考えられませんよね。
ただ、彼によって貴重な調査結果が得られたことは間違いのない事実で、多くの可能性を示唆出来た素晴らしい結果だと思います。
もし間違って海上で遭難しても、諦めずに生き続ければ漂着も決して夢ではないということですね。
そんなことにはならないことを切に願いますが、ひとつの事実として頭の片隅に置いておけば、いざというときの力に変わるかもしれませんよ。
最後までご覧頂きありがとうございました。