ある野球チームの試合を観戦していた時のお話です。
私の応援していた野球チームは1点リードの9回裏、2アウト満塁で相手打者は今日絶好調の4番バッターという大ピンチを迎えていました。
しかもピッチャーはすでに疲れきっていたようで、3ボール0ストライクという絶体絶命の状況になってしまったんです。
しかし奇跡が起きました。
ピッチャーは絶体絶命の大ピンチに追い込まれたにもかかわらず、持てる力のすべてを振り絞り、この回を抑えきって勝ってしまったのです。
しかも4番バッターにはバットを振らせず、たった1球で試合を決めてみせました。
さて、その渾身の1球とはどんな投球だったと思いますか?
どうでしょうか?
わかりましたか?
どうしてもわからないときは、下のヒントを確認してもう少し考えてみてください。
■ヒント
【ヒント①】
「ピッチャーの交代はありませんでした。」
【ヒント②】
「試合が悪天候などで途中終了したわけではありません。」
【ヒント③】
「相手チームの選手は"もう勝てる"と油断していたようです。」
【ヒント④】
「1投球でアウトを取れる手段をいろいろと考えてみてください。」
【ヒント⑤】
「4番バッターはバットを振らなかったのではなく振れませんでした。」
わかりましたよね。
それでは答え合わせです。
■解答
答えは「牽制球で走者をアウトにした」でした。
【解説】
相手チームの一塁走者はピッチャーが追い込まれた状況を見て、打者に全神経を向けており試合にも勝ったものだと油断して大きくリードを取っていました。
すると意外なことにピッチャーが放った渾身の1球は牽制球で、見事に一塁走者をアウトにしたということです。
まさに『油断大敵』ということですね。
■最後に
いかがでしたか?
いい頭の体操になりましたでしょうか?
短い時間で想像力を働かせて可能性を探り、順序立てて考察することで脳はとても活性化されます。
いつまでも柔軟な発想力を持った脳を維持するために、機会があれば是非また違う【謎解き】にも挑戦してみてください。
それでは、また次回の【謎解き】でお会いしましょう。