国立がん研究センターがおよそ20年にわたって行った追跡調査で、慢性的にストレスを感じていた人の方がそうでない人に比べて、がんになった割合が高かったことがわかりました。
調査は1990年に始まり、40歳~69歳でがんになっていなかった10万人あまりを対象に「日常受けるストレスが多いと思うかどうか」を聞いたうえで、その後およそ20年間がんになったかどうかを追跡したものです。
結果、がんになった人はおよそ1万2500人で、慢性的にストレスの程度が多いと感じていた人は、少ないと感じていた人に比べて、がんになった割合が11%高かったことがわかりました。
男性で相関性が強くみられ、部位別には特に「肝臓がん」と「前立腺がん」でがんになるリスクが高まったということです。
研究グループはストレスの解消が、がん予防につながるかもしれないとしています。
※関連記事※
【雑学】驚愕の実験!言葉を習わずに育った子どもが「最初に話す言葉」とは?
【雑学】世界が驚愕した心理作用!「プラシーボ・ノーシーボ効果」とは?
【大丈夫】"うつ病"と診断されても焦らないで。まずは『知ること』『自分を責めないこと』。
【大丈夫】"うつ病"と診断されてからするべき『3つ』のこと。『経験者だからこそ感じた想い』。
上記の関連記事でも述べましたが、ストレスと生命活動が密接な関係にあることは既に承知の事実ではありました。
さらに今回の国立がん研究センターの追跡調査により「生命が維持出来る範囲で受け続けた長期的なストレス」も「確実に人体へ悪影響を与えている」という事実が判明したことになります。
■ストレス解消と言われても...
「ストレスが人体に悪影響」という事実が判明しても「避けられない」「言われなくても身体が感じている」という方が多いと思います。
「どうしようも出来ない」という現実が、さらにストレスを加速させているようにすら感じます。
国立がん研究センターの研究グループは「ストレスの解消」が「がん予防につながるかもしれない」としていますが、私はその考えに反対です。
正直「ストレス解消」が「がん予防につながるかもしれない」となると、ストレスを解消出来なければがん予防にならないと言われているようなものです。
そうではなくて「ストレスの受け止め方」を変えることが重要だと私は思います。
今回の調査対象となった10万人あまりの人に聞いたのは「日常受けるストレスが多いと思うかどうか」です。
故にストレスの強度で導き出された結果ではなく、あくまでも個人の主観から振り分けられたグループを比較した結果と言えます。
極端な話、ストレスをそれほど感じていないと言った人の「ストレス強度」が、ストレスを多く感じていると言った人の「ストレス強度」を上回っている可能性は大いにあり得るということです。
ではどうしてこのようなことが起こり得るのかというと、それは個人の「ストレスの受け止め方」が違うためだと私は思います。
そして見習うべきは「ストレスをそれほど感じていない」と言った人たちの「ストレスの受け止め方」です。
「ストレスをそれほど感じていない」人たちが継続してその心境にある時、そんな人たちの「ストレスの受け止め方」には必ず共通の特徴が存在しているはずです。
事実として「長期的ストレスが人体に悪影響を与える」ことが判明したことは今回の調査の賜物ではありますが、「ストレスを受け流すことの出来る思考」についてももっと多くの研究成果があがることを切に願いたいと思います。
※関連記事※
【雑学】驚愕の実験!言葉を習わずに育った子どもが「最初に話す言葉」とは?
【雑学】世界が驚愕した心理作用!「プラシーボ・ノーシーボ効果」とは?
【大丈夫】"うつ病"と診断されても焦らないで。まずは『知ること』『自分を責めないこと』。
【大丈夫】"うつ病"と診断されてからするべき『3つ』のこと。『経験者だからこそ感じた想い』。
最後までご覧頂きありがとうございました。