『震度』と『マグニチュード』の違いってご存知ですか?
最近は地震関連のニュースで『マグニチュード』が扱われることも多くなり、知っている方も多いかもしれませんね。
簡単に説明しますと
『マグニチュード』とは
地震の"エネルギー規模"を表す単位。【地震側目線】
発生した地震1回につき、マグニチュードもひとつ。
『震度』とは
各地域における"体感的な揺れの大きさ"を表す単位。【人間側目線】
発生した地震に対していくつも存在。
【複数存在する理由として"震源地までの距離"や"地盤特性"などの違いが挙げられます。】
今回、過去の経験から伝えられている震度の大きさによる体感的な違いや、特に大きな規模で日本を襲った『東日本大震災』について調べてみました。
立っていられない震度は!? 震度の大きさによる体感的な違い
震度は数値が大きくなるほどに揺れが大きいことを表しています。
そして震度は気象庁の震度階級により「震度0」から「震度7」まで10階級に分けられています。
各震度における『人の体感・行動』についても明記されているので、以下にご紹介致します。
『震度0』
人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
人は感じない揺れでも地震計には記録される揺れというのは実は結構あるようです。
実際に速報したり、テロップを流すとなると、一日中地震の情報を流し続けなければならないほどの回数になるため、通常一般に向けた発表はないようです。
私も実際に調べるまで『震度0』の存在自体知りませんでした。
『震度1』
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
地震に敏感な人っていますよね。
自分は全然気づかなかったのに、テレビをつけてみると確かに地震が起こっていたりしてビックリします。
多分それくらいの地震で、敏感な人は気がつくけど、周りのものも動かないし自分が動いていたらまず気がつかないくらいの揺れでしょう。
『震度2』
屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる。
眠っている人の中には目を覚ます人もいる。
いよいよ実際に『地震』と感じる大きさの震度です。
電灯などの吊り下げられたものが、わずかに揺れる大きさとされています。
『地震か!?』と思った瞬間、必ず吊り下がったものを確認してしまいますよね。
これって実は正しい判断方法なのかもしれません(汗)。
『震度3』
屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。
歩いている人の中にも揺れを感じる人がいる。
眠っている人の大半が目を覚ます。
棚にある食器類が音を立てたり、電線が揺れ始める大きさとされています。
ここまで揺れだすと『避、避難か!?』と感じてきます。
『震度4』
屋内にいるほとんどの人が驚く。
歩いている人のほとんどが揺れを感じる。
眠っている人のほとんどが目を覚ます。
実は私が今までに感じたことのある一番大きな震度。
電灯などの吊り下げられたものは大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。
座りの悪い置物が倒れることもあるようです。
電線が大きく揺れ、自動車を運転していても揺れを感じる人がいる揺れの大きさとされています。
『震度5弱』
大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
ついに『揺れを感じる』を飛び越え『恐怖を覚える』震度です。
電灯などの吊り下げられたものは激しく揺れ、棚にある食器類や書棚の本が落ちることがある震度とされています。
座りの悪い置物の大半が倒れてしまい、固定していない家具は移動、不安定なものは倒れることもあるようです。
稀に窓ガラスが割れ落ちたり、電柱が揺れているのもわかるため、屋外でも揺れの影響を強く感じる大きさと言えます。
道路に被害が生じることもあり、起これば大変危険な地震と言える震度です。
『震度5強』
大半の人が物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
揺れは激しさを増し、落下するものや倒れるものが多くなります。
屋外では据え付けの不十分な自動販売機が倒れることもあるようです。
自動車の運転も困難となり、停車する車が増えていきます。
『震度6弱』
立っていることが困難になる。
固定していない家具の大半が移動し、ドアが開かなくなることもあるのがこの震度です。
立っているのが困難な状態にも関わらず、避難口を塞がれる危険性のある大変危険な状況です。
初動を素早く、且つ日頃からの意識付けがなければ対応が難しい震度と言えそうです。
普段からの意識付けを怠らないようにしましょう。
『震度6強』
立っていることができず、はわないと動くことが出来ない。
揺れに翻弄され、動くこともできず飛ばされることもある。
固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものも非常に多くなります。
屋外でも壁のタイルや窓ガラスなどの落下物が増え、補強されていないブロック塀のほとんどに崩れる危険性があります。
落下物や倒れる恐れがあるものには出来るだけ近づかず、避難場所へ速やかに移動しましょう。
『震度7』
説明は"震度6強"と同じ
固定していない家具のほとんどが移動したり、倒れたり、飛んでくることもある、人が体感し得る最大震度です。
壁のタイルや窓ガラスの破損・落下がさらに増え、補強されているブロック塀ですら破損することがある恐ろしい程に強い揺れです。
過去、気象庁による観測記録(1995年以降)でもその数は5回とされています。※もちろん日本の歴史上で過去に同等の強さの揺れは存在していると思われる。
東日本大震災でのマグニチュードは!? 過去最大の事例では!?
マグニチュードの最大単位として科学的にみて『10』が一般的とされています。
また仮にマグニチュード『10』の地震が発生した場合、その規模は実に『東日本大震災』の32倍にも及びます。
では実際に大きな規模で日本を襲った『東日本大震災』でのマグニチュードですが、実に『9.0』という大変大きな数値です。
世界的にみても過去6番目に大きな規模となっており、多くの被害に繋がったことがわかります。
では世界的にみて過去最大規模となった事例ではどのくらいの大きさなのでしょう。
過去最大のマグニチュードは『9.5』で、1960年に発生した『チリ地震』です。
通常マグニチュードが『1』増えると地震波のエネルギーは約30倍、『2』増えると約1000倍にもなると言われています。
この規模の地震では『0.5』増えただけでも、非常に大きな影響を与えることが想像に難くないと思います。
事実、その影響は地球の反対側とも言える日本を含めた環太平洋全域に津波が襲来するまでに至り、ハワイ島のヒロ湾では最大到達『10.5m』もの巨大な津波を観測しています。
まとめ
気がつかない内に繰り返されている微小な揺れから、大きな被害を生む大地震まで、皆いつ起こるかわからない同じ地震です。
日頃から意識付けすることで必ず被害を最小限に抑えることが出来るはずです。
起こらないことが一番ですが、それを理由に考えないのではいざという時に行動出来ません。
地震の基礎知識をつけたところで、これから実際に個人で出来る防災について学んでいってみてはどうでしょう。
今後、本サイトでもたくさんの防災情報を扱っていきます。