悪質な動画投稿者によってつくられた「エルサゲート」と呼ばれる動画が問題となっています。
「エルサゲート」とは、子供に人気のキャラクターが登場し楽しい雰囲気から突如暴力や排泄行為を繰り返すショッキングな動画のことです。
サイト運営側も日々悪質な動画を削除するなどの対策を取っているのですが「エルサゲート」の投稿は後を絶たず、イタチごっことなっているのが現状のようです。
この問題はイギリス「BBC」や「ニューヨークタイムス」でも大々的に報じられ警笛が鳴らされています。
日本では子どもにスマホやタブレットで動画を見せる「スマホ育児」が拡大していることもあり、被害が増加しています。
動画を見た子どもたちはもちろんですが、忙しい親御さんの育児にも影響を及ぼす「エルサゲート」の存在に対し、私たちはどのように向き合い、どのように対応すればいいのか考えていきたいと思います。
■1.そもそも必要がなければ見せない
「エルサゲート」が蔓延しているのは、自由に動画を投稿でき、視聴回数に応じて広告収入が得られる「YouTube」などの動画投稿サイトです。
現在「YouTube」にはあまりに多くの動画がアップされているので、問題動画のすべてを一切なくすということは残念ながら出来ていません。
なので究極的に言えば「動画投稿サイトの動画を子どもには見せない」ことが、現状もっとも効果的な方法となります。
どうしてもスマホやタブレットで動画を見せる必要がある場合は「親が一緒に動画を選び視聴する」もしくは「Hulu」や「Netflix」「Amazonプライムビデオ」などの動画配信サービスを利用して「そこから配信されているアニメや映画に限り自由に視聴させる」などすることが望ましいと言えるでしょう。
とはいえ、上記の方法では「親が張り付いて見ている」「動画配信サービスに契約する」などの負担が増し、且つ「すでにスマホを自由に扱っているお子さん」には全く効力がありません。
そこで、次は「子どもが『YouTube』で動画を視聴することは避けられない」ことを前提にした対策を考えてみます。
■2.YouTubeの設定で可能な限り弾く
お子さんから「YouTube」を取り上げることは今更考えられないという親御さんも多いと思います。
それなら「可能な限り健全な動画を視聴させる」ために出来ることを考えるしかありません。
●まず最初に「自動再生をオフ」にしましょう。
実は「エルサゲート」の被害に遭う意外と多いケースとして、自動再生により意図せず「エルサゲート」が再生される場合があります。
設定方法ですが、再生画面の下にある関連動画が表示されているすぐ上部に「自動再生のオンオフ設定ボタン」があります。
ここで「自動再生をオフ」にしましょう。
これにより自動再生で意図せず「エルサゲート」が再生されてしまうことは回避出来ます。
●次に「制限付きモードをオン」にしましょう。
「YouTube」のトップページ右上のアカウントアイコン(丸いアイコン)をタップして下さい。
次に現れたメニューから「設定」→「全般」の順にタップします。
その画面に「制限付きモード」という表示があるので、そこをタップし「設定をオン」にします。
この設定により全ての問題動画を弾くことは出来ませんが、問題があると疑われる動画は表示されないか、選択されても再生されなくなります。
注意点としてこの設定は端末ごと、もっと言うとブラウザごとに設定する必要があるので、お子さんが使用する可能性のある端末全てで設定をオンにしておく必要があります。
ただ一度設定してしまえば、小さなお子さんではなかなか辿り着けない場所に設定があると思いますので、最低限の対策としては有用だと思います。
また普段見ている動画が問題の多い動画の場合、お子さんの方から「全然動画見れなくなったんだけど...」と自ら申告してくることに繋がります。
その場合はまた個別に対策を考えたり、親子で話し合うなどして頂ければ良いのではと思います。
■まとめ
いかがでしたか?
今の忙しい時代にもはや常識となりつつある「スマホ育児」に対してイタズラ目的や広告収入を得るためにそのような動画を子どもに見せるなんて許せませんよね。(怒)
簡単ではありますが、最低限意識したり設定することで防ぐことが出来る被害もあります。
子どもにとっても楽しみのひとつとなりつつある投稿動画を遮断する前に、親が出来る対応、対策に目を向けて楽しい動画視聴に繋がれば良いなと思います。
今後もより良い対策法が見つかり次第、追記していきたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。