みなさんはタバコに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
「カッコイイ」?「ダサい」?
「ストレス発散に最適」?「絶対やめた方がいい」?
「タバコが大っ嫌い」?「吸ってる人が好き」?
きっと人によって様々なイメージ、考え方があると思います。
ただ、おそらくタバコを吸う人も吸わない人も「健康に良くない」というイメージだけは共通しているのではないでしょうか。
近年ではタバコの価値も上がり、苦境に立たされている喫煙者の方も多いと思います。
1988年、WHO(世界保健機関)は毎年5月31日を「世界禁煙デー」と定めました。
そして今ではどこもかしこも「禁煙・嫌煙ブーム」で、習慣的に喫煙している人の割合は年々減ってきているといいます。
JT(日本たばこ産業株式会社)の調査によると、2016年の喫煙者率は19.3%で、人口としては2015年に比べて57万人も減少しました。
しかしながら、未だ2割の人がタバコを習慣的に吸っているということも事実です。
今回はタバコにまつわる実はあまり知られていない情報・知識についてお話ししたいと思います。
■タバコ1本で失う寿命
健康面への影響を語る上で、もっともわかりやすいのは寿命の変化でしょうか。
なんとなく「健康に良くない」とは知っていながらも、実際にどの程度の影響があるのかまで知っている方は少数かもしれません。
では、実際に発表された「タバコ1本あたり喫煙者の寿命がどれほど削られているか?」という、興味深い研究結果がございますのでお話ししましょう。
2012年、医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」で発表された内容によりますと、20歳までに喫煙を始めた人は、そうでない人に比べて「男性で8年、女性で10年寿命が短い」という結果が出たそうです。
これを日本国内の平均寿命から逆算すると、1日平均20本のタバコを吸った場合「1箱で4.8時間、タバコ1本吸う毎に14.4分、喫煙者の寿命が削られている」という計算になります。
■実は増加を続けている女性喫煙者
先程もお話ししたように、現在習慣的に喫煙をしている人の割合は年々減ってきています。
しかし、実は「女性喫煙者」の数値だけをみると意外な事実がありました。
2016年の調査では、「女性喫煙者」の数はおよそ528万人。
この数値だけみれば特別多いわけではなく、「男性の約3分の1」程度の数です。
しかし、2015年の「女性喫煙者」の数は522万人とされており、減少している喫煙者数に対し「6万人増えている」ということがわかります。
■タバコのタール数 実はほとんど意味がない
少しでも健康を考えて「タールやニコチンの量が少ないタバコ」を選ぶ人も少なくないのではないでしょうか?
「12mmのものを8mmへ」
「8mmのものを1mmへ」
少しでも害が減り、あわよくば8分の1に減ることを期待しているのであれば、それは悲しい報告をしなければいけません。
実はタール数の少ないタバコへ替えたところで、健康への直接的なメリットは一切ないんです。
これはタバコの製造会社も認めていることですが、タバコ1本あたりに含まれるニコチン・タールの量はどれも一緒なんです。
ではこの数字の違いは何なのか?
それは「煙の吸いにくさ」です。
フィルターの穴の数で吸引できる量を調整しているのですが、実際には吸いにくい分、喫煙者は深く吸い込んだり、長く肺に留めるようになり、結果的には摂取量が増えてしまうケースが多いと言われています。
もし健康を考えてタール数の低いタバコに替えたのであれば、「強く吸い込まず、長く肺に留めない」ことも同時に考えて取り入れる必要がありそうです。
■まとめ
いかがでしたか?
タバコを吸っていた方でも意外だと思った情報があったのではないでしょうか?
確かに結果だけを見ると「健康に良くないもの」だということはハッキリしてしまいますが、タバコから得られる「リラックス効果」もまた事実として存在します。
ご自身の身体の健康状態に耳を傾けながら、納得のいく付き合い方をしていってくださいね。
最後までご覧頂きありがとうございました。