ご覧頂きありがとうございます。
黒メガネです。
皆さんはペットボトルのリサイクル事情について、何かご存知でしょうか?
「詳しいことまではあまり自分に関係ない」と、無関心ではありませんか?
実はそんなことはなくて、私たちが日々支払っている税金とも大きな関係があるんですよ。
今回はペットボトルのリサイクル事情について驚きの事実をご紹介させて頂きます。
ペットボトルリサイクルの現実
1997年「容器包装リサイクル法」が本格始動したことを機に、日本全国でペットボトルのリサイクルが行われるようになりました。
ペットボトルの消費量は年々増加の一途をたどり、2014年の時点でその量は年間50万トンを越えています。
増え続ける需要にあって、リサイクルは非常に有効な再生手段のように感じられますが、現実はそう甘くはなかったようです。
実は私たちが頑張って分別してリサイクル業者に回収されたペットボトルも、その中で実際に再利用されているペットボトルはなんと全体のうちの6%程度で、他は燃やされたり海外に売られたりすることがほとんどなのだそうです。
リサイクル費用
資源再生や再利用といったことには、常に「通常生産以上のコストが必要になる」という恐れが付いて回りますが、ペットボトルリサイクルについても例外ではありません。
ペットボトルは新品を作るためにペットボトル2本分の石油が必要になりますが、リサイクルから作る場合は更に1.5本分多く石油が必要になると言います。
ゴミを極力減らし資源を再利用するという思想自体はもちろん歓迎なのですが、実質、資源の面でも全く節約には繋がっていないのが実情です。
それよりも石油製品のなかでもよく燃えるというペットボトルの性質を利用して、使った後は生ゴミと一緒に燃やしてしまうのが最も効率が良い使い方だという考え方もあります。
今後のリサイクル業界のためにも形だけのリサイクルを続けるより、正しいエコの知識を普及させることの方が必要なのかもしれません。
多額の税金が回収に使われている!?
ペットボトルの回収に税金が使われていることをご存知でしょうか?
その額なんと年間417億円にも及びます。
先述した資源の節約に繋がらない形だけのリサイクルに頑張って協力して、挙句多額の税金まで使われているとなると何とも言えない気持ちになります。
ゴミを極力減らすための行為として本当に意味のあるものになるよう、リサイクルの在り方を今一度考える必要があるのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はペットボトルのリサイクル事情について驚きの事実をご紹介させて頂きました。
リサイクルは環境に優しいエコな活動のはずですが、どこか「結末は別としてとりあえず集めればいい」、そんな感覚で行われている気がしてなりません。
日々新たな技術によってその再生量は増加しているものと思いますが、いつか本当の意味でのリサイクル活動が展開されていくことを願いたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。