ご覧頂きありがとうございます。
黒メガネです。
皆さん、麻酔科医師が一定数で担当することになる、とても恥ずかしい事例をご存知でしょうか?
それはズバリ、「肛門への異物挿入事故」です。
これは、肛門の奥、直腸の下にある前立腺を刺激するために異物を挿入し、結果取れなくなってしまった症例で、男性の患者が圧倒的に多いとされています。
今回はそんな知られざる(知りたくもない!?)肛門への異物挿入事故の実態についてお話したいと思います。
大人の事情!?病院では問診なし!?
緊急外来の患者が同様の症状を訴える場合、まず行われるのがレントゲンです。
当然ですが、肛門に異物が挿入されていればこの時点でハッキリと原因と状況がバレてしまいます。
このような場合、大抵の麻酔科医は詳しい問診を行わないようにしているそうです。(すごい察し力!)
そんな中、患者たちが決まって自ら口にする理由が「気づかずに上から座ったら入ってしまった!」というもの。
あまりに不自然な理由で笑ってしまいそうになりますが、ある意味他に言いようもないかもしれませんね。(汗)
症状の解決には病院に急げ!?
肛門に挿入されている異物はボールペンや万年筆のように小さなものから、ダンベルやスプレー缶のように大きなものまで多種多様だといいます。
そして、結果的に同様の症状に陥ってしまった患者の多くが、病院にかかる前に自力で何とか取り出そうと試みます。
肛門に手を突っ込んで取ろうとしたり、下剤を飲んで便と一緒に出そうとしたり...。
しかし、残念ながらこれらの方法は症状を悪化させるだけだといいます。
異物を摘出する際は、腰椎麻酔でゆるんだ肛門に「鉗子」という物をつかむ手術器具を差し込み取り出すのですが、症状が悪化するなどして奥に入り過ぎている場合、腹部の切開まで必要になってしまうこともあります。
恥ずかしい気持ちはわかりますが、病院での迅速な処置が最も安全で最も早い解決方法と言えそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は知られざる(知りたくもない!?)肛門への異物挿入事故の実態についてお話させて頂きました。
麻酔科医の優しい察し力と患者の言わなくてもいい主張に、お互いのまったくいらない心の探り合いが感じられますね。(笑)
また不測の事態になってしまったら、大事になる前に潔く病院にかかることが最も適切だと併せてご理解頂けたと思います。
「ならないわっ!」とツッコミが聞こえてきそうですが、このような症例は一定数存在するのも事実です。
皆さんもいつ肛門に異物が挿入されるかわかりませんから、気をつけてくださいね。(笑)
最後までご覧頂きありがとうございました。