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黒メガネです。
健康診断や人間ドックで血液検査を行った際、血液に関する情報の他、身体における様々な症状も判明することは、今や誰もが知っていることですよね。
2011年には広島大学大学院で脳内タンパク質のDNAにうつ病特有のパターンを発見し、なんと血液検査でうつ病の有無を判断できる可能性まで示唆されています。
そんな驚くべき進歩を続ける血液検査ですが、今やこの血液検査で寿命までわかってしまうことをご存知でしょうか?
今回はそんな知られざる寿命特定物質「テロメア」についてお話したいと思います。
寿命特定物質「テロメア」とは!?
血液検査で寿命を特定するために最も重要となるのが「テロメア」と呼ばれる物質です。
テロメアは細胞内の染色体の先端に存在する物質で、遺伝子を保護する役割があり、細胞分裂とともに短くなっていきます。
そして、テロメアが細胞の分裂回数の限界(ヘイフリック限界)を超えて短くなると、その細胞は死んでしまいます。
つまり、年齢を経ることで細胞分裂の総回数が増えれば増えるほど、その分テロメアが短くなるということです。
そのため、血液検査を通じて現状のテロメアの長さを調べると、寿命がわかるということになります。
このことから、テロメアは別名「老化時計」とも呼ばれているそうです。
その一方で、細胞分裂を繰り返してもテロメアが短くならない特異な細胞も存在します。
恐ろしいことに、それが「ガン細胞」です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は知られざる寿命特定物質「テロメア」についてお話させて頂きました。
医療科学の進歩は素晴らしいものですが、寿命まで丸裸にされるとなると、なんだか複雑な気持ちになってしまいますね。
一方で、細胞分裂を繰り返してもテロメアが短くならない「ガン細胞」には、改めて恐ろしさを感じます。
今後も血液検査からたくさんの新しい情報が得られていくことでしょう。
もう血液検査だけで身体のすべてがわかってしまうという日も、そう遠くないのかもしれませんね。
最後までご覧頂きありがとうございました。