自由という言葉を聞いて、あなたは何を考えますか?
「お金」?「時間?」それとも「人?」
人間社会において「自由を望み、求める」ということは、これすなわち「不自由だらけ」であるということの裏返しではないでしょうか?
現代社会では「テレビ」や「新聞」「インターネット」などを通して、「今、世界で何が起きているのか」をおおよそ知ることが出来るようになりました。
日本国憲法21条によって保障される「表現の自由」には、この「報道の自由」が含まれるとみなされており、「テレビ」や「新聞」はその媒体を通すことで「事実を報道する自由」を持っているということになります。
しかし実際にはどうでしょう?
道徳的・倫理的な問題で、規制されている情報や事象が多いようには感じませんか?
実はこの事実の裏側には、政治的介入が仕組まれていることも少なくないのです。
今回ご紹介するのは、そんな日本国内における報道の自由度についてです。
果たして日本にはどの程度の「報道の自由」が認められているのか?
世界的に見てその自由は高いのか? それとも低いのか?
日本に暮らす限り無意識にでも規制を受けている「報道の自由」について、改めて目を向けてみたいと思います。
■「国境なき記者団」が示す 日本の報道自由度
ジャーナリストの国際団体である「国境なき記者団」というジャーナリスト団体が存在します。
ここでは、これまでに世界各国で「どれほど自由な報道が認められているのか?」を分析し、ランキングにしています。
2002年から2008年までの順位を20位~50位と推移させてきた日本ですが、2009年以降は10位台へと上昇しました。
しかし2011年に発生した「東日本大震災」と「福島第一原発事故」で、事故後の報道の姿勢のあり方が世界から問われることになります。
2013年には規制に拍車をかけるように「特定秘密保護法」が成立、「戦争やテロに対する特定秘密」の存在が自由な報道を妨げるとし、2015年には過去最低の61位となってしまいました。
メディア体制の閉鎖性、記者クラブの構造などが問題視された結果であり、この結果はアジアの先進諸国とされる「台湾」や「韓国」よりも下の順位になっています。
■まとめ
いかがでしたか?
予想通りの順位でしたでしょうか?
私は正直もう少し順位が上で、ある程度の「報道の自由」が認められている国だと思っていました。(汗)
フタを開けてみれば先進諸国のなかで「最低レベルの報道自由度」だったとは、少しばかりショックですね。
日本が世界からみて「平和ボケしている」と言われても仕方ないように思いました。
日本人のある意味「気遣いから生まれた規制」とも言える現在の流れなのかもしれませんが、真実として知るべき情報は自身で見つけ出す必要があると改めて感じました。
情報収集の際のひとつの参考としていただければ嬉しく思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。