ちょっと前の話なんだけど、家族みんなで散歩に出かけたんだ。
その時にお父さんが不思議な技を魅せてくれたんだよ。
お父さん「ほら、1kmくらい先に長い煙突が見えるかい?」
僕「うん。見えるよ。」
お父さん「じゃあ人差し指を立てて前に。煙突と重なるように指を持って行って。」
僕「うん。できた。」
お父さん「じゃあこれからその指の左右にあの煙突を動かしてみせるよ。もちろんお父さんはタケシ(僕)の体にはふれないよ。」
僕「そんなこと出来ないよ。あの煙突が動くわけないじゃん。」
お父さん「本当にそうかな?」
その後お父さんは本当に僕の立てた指の左右へ塔を移動させてみせたんだ。
一体どうやったかわかる?
どうでしょうか?
わかりましたか?
どうしてもわからないときは、下のヒントを確認してもう少し考えてみてください。
■ヒント
【ヒント①】
「僕とお父さん以外の人は関係ありません。」
【ヒント②】
「煙突が本当に動く仕組みでもありません。」
【ヒント③】
「あなたも同じように見ることが出来ます。」
【ヒント④】
「お父さんは僕の体にふれませんでしたが、かなり近くまで寄ってはきました。」
【ヒント⑤】
「『指の左右に煙突を動かす』というのを『指の左右に煙突が映る』と考えてみてください。」
わかりましたよね。
それでは答え合わせです。
■解答
答えは「僕の左右の目の前を手のひらで覆い隠した」でした。
【解説】
以下、実際のやり取りを示しつつ解説致します。
お父さん「じゃあまず、かざした指の先端をよ~く見て。」
僕「うん。」
お父さん「遠くの煙突がぼんやり見えると思う。そして...。」
★お父さんが右目の前だけを手のひらで覆い隠す
僕「おお!」
お父さん「指の左側に見えるだろう?」
★お父さんが左目の前だけを手のひらで覆い隠す
僕「おおお!」
お父さん「今度は指の右側に見えるだろう?」
僕「すげー。本当に移動してるみたい。」
お父さん「えっへん。」
このように、子供の視覚を巧みに利用したんですね。
『出来ない』と思っていたところでやってみると意外と面白かったりします。
小さなお子さんを持つ方であれば一度お試しください。
■最後に
いかがでしたか?
いい頭の体操になりましたでしょうか?
短い時間で想像力を働かせて可能性を探り、順序立てて考察することで脳はとても活性化されます。
いつまでも柔軟な発想力を持った脳を維持するために、機会があれば是非また違う【謎解き】にも挑戦してみてください。
それでは、また次回の【謎解き】でお会いしましょう。