利用し始めて早一年以上。
買わない方が損なんじゃないかと思える「サーモス 真空断熱タンブラー」。
私の場合は自分用に「420ml」を二つ使っている。
特に冷たい状態じゃないと美味しくない炭酸系の飲み物や、温かい飲み物を好んで飲む方には絶対お勧めしたい。
一年以上実際に毎日使って分かった「サーモス 真空断熱タンブラー」の魅力や、これは良くないと感じた部分を正直に書いていきたい。
購入を検討している方や、実際どんな感じのものなのか気になっている方の参考になればとても嬉しく思う。
魅力・メリット編
1.冷たい飲み物がぬるくならない。温かい飲み物が冷めない。
まあ当然の魅力。
しかしながらやはり使っていて一番恩恵を受ける。
サーモス公式の比較実験では「サーモス 真空断熱タンブラー(JDE-420)※以下サーモスと記載」と「ガラスコップ」の性能を比較している。
両方の容器に「100gの氷と200ccの水(4℃)」を入れ、時間経過で互いの容器に入った氷や水温を比較している。
室温35℃の部屋に放置し1時間後、ガラスコップに入った氷は跡形もなく溶けてしまったが、サーモスに入った氷はほとんど解けなかった。
水温の比較では、ガラスコップは開始1時間で7℃、一方サーモスは4℃からほぼ変化なし。
その後、氷が解けてしまったガラスコップでは急激に水温が上昇し開始2時間で24℃、一方サーモスはまだ4℃からほぼ変化なし。
開始3時間後にはガラスコップ内の水温は約30度近くまで上昇してしまったが、なんとサーモスはまだ5℃にも満たない水温をキープしていた。
最終的な実験結果では5時間でガラスコップ内の水温は32℃、サーモス内の水温は6℃程度だった。
この実験結果からもサーモスの異常なまでの保冷性が伝わると思う。
またこの効果は保温にも言えることで、室内温度や飲み物の温度にもよるが、通常の容器を利用した場合の保温性とはかけ離れた性能を持っていることは語るまでもなく感じて頂けることと思う。
私自身が実際に使って感じる感覚では、朝に入れて飲み忘れていたコーラを夕方に気づいて飲んでもまだ冷たいと感じるレベル。(氷なしで)
2.コップが汗をかかない。置いた場所が汚れない。手も濡れない。
正直実際に使うまでは知らなかった魅力。
暑い日に冷たい飲み物を容器に入れると、容器が汗をかいてしまい容器の下が酷く濡れてしまうことはないだろうか。
同時に飲み物を飲むたびに濡れた容器をつかみ、手がベッタリ濡れる。
実はサーモスではこのようなことが"一切ない"。
容器内の温度と容器の外側の温度差で発現するこの汗かき現象、そもそも容器内の温度が飲み口以外の部分から外部に伝わらない構造のサーモスには関係のない現象なのだ。
使ってみると意外とありがたいメリットで、容器を置く場所を選ばず、且つ手も汚れないので何か作業をしている最中でも妨げにならず、気持ちの余裕と気付かぬ内に時間や労力の削減に貢献してくれている。
一度経験してしまうと、汗かきコップが嫌になってしまう程だ(笑)
3.熱い飲み物もコップ自体は熱くない。
前述した通り、容器内の温度が飲み口以外の部分から外部に伝わらない構造のため、容器のどの部分を持っても容器内の温度は伝わらない。
どんなに熱い飲み物を入れた場合でも、冷たい飲み物を入れた場合でも、容器自体は室温と同じ程度である。
ある種、初めて経験した時は変な感覚にすら襲われた。(いまだによくある汗)
実際飲む瞬間まで飲み物が冷めてしまったのか熱いままなのかわからないというビックリ箱的な楽しみはある(笑)
これは良くない!? デメリット編
1.嫌いな人には「鉄の味」が気になってしまう。
サーモスの容器自体はオールステンレス製だ。
私は気にならないレベルだが、気になる人には飲み物を飲むとき一緒に「鉄の味」がして嫌なようだ。
正直に言って、確かに「鉄の味、感覚」はある。
だが私からすれば、それはスプーンやフォークを口に運ぶのと大差ない。
大差ないが、確かにそれらよりはクセが強いかもしれない。
気をつけて欲しいのは、あくまで「気になる人は気になる」ということ。
もともと鉄製の食器が苦手という方は注意した方がいいかもしれない。
2.衛生的に良くないか!?
これは正直個人の性格にもよるが、いつ飲んでもおいしく飲めるため、常に飲み物をとりあえず注いでおくという状態にしてしまいがちだ。
飲み切っては注ぎ、飲んでは放置。
飲み切ってはまた注ぎ、また飲んでは放置と、この繰り返し。
飲み切った時点で洗えばいいのだが、便利故についつい継続して使用してしまいがちになる。
気付けば一日、二日三日と洗わずに使い続けてしまう危険性が潜んでいる。
衛生的には絶対に良くないだろう。
私は少しでもその状態を避けるためにサーモスは自分用に二つ用意し、最悪でも一日一回は容器を変えるよう気をつけている。
本当、気をつけないとダメなぐらい便利(汗)
まとめ
結局のところ「鉄の味」なんてそんなに気にならない人で、衛生的に管理できる方なら間違いなく買いだ。
飲む量や用途に合わせてたくさんの種類があるし、専用のフタもあって自分用にカスタマイズできる。
まずは一つ使ってみて、その便利さを実際に体験してみて欲しいと思う。