昨日は私の誕生日パーティだったの。
5人の親友を招待してみんなでテーブルを囲んで食事をしたのよ。
今日はその親友たちと昨日の楽しかったパーティについて話していたの。
そしたらそこでちょっと気になる話が出たのよ。
「そう言えば昨日ボクの向かいに座ってたレディはマナちゃんだったよね?」
「えぇ? 違うと思うけど...。」
「うそっ? あれぇ、よく思い出せないなぁ。席順覚えてる人いる?」
そしたら酷いのよ。
みんな昨日のパーティの時の席順を覚えていないの。
いくら楽しいパーティだったからって、忘れるのが早過ぎると思わない?
それに何だか一度気になったら、思い出せないと気持ち悪いじゃない。
そこであなた出番よ。
これからみんなが覚えている席順に関する情報を伝えるわ。
あなたはその情報から正しい席順を導き出すのよ。
えっ? 私? 私が覚えているハズないじゃない!
なんで私がそんなこと覚えておかなくちゃならないのよ。
いいからあなたは早く席順を私に教えなさい!
■誕生日に参加した友達の証言
★ゴロウくん「マナちゃんもサクラちゃんもソウジロウくんの隣じゃなかったよ。」
☆マナちゃん「チヒロちゃんと私の間に1人いたわ。」
★ソウジロウくん「ウドくんとゴロウくんの間には2人座っていました。」
☆サクラちゃん「私の右隣にマナがいたよ。」
★ウドくん「ボクとマナちゃんの間に確か1人いたよ。うん。」
☆チヒロ(お嬢様)「何を食べたかも忘れたわ。」(私:コラーーー!)
どうでしょうか?
わかりましたか?
紙とペンを用意して、実際に情報を図として書いてみるとわかりやすいと思いますよ。
どうしてもわからないときは、下のヒントを確認してもう少し考えてみてください。
■ヒント
【ヒント】
☆チヒロ(お嬢様)「そうだ。私の向かいにはサクラがいたわね。確か...」
それでは答え合わせです。
■解答
答えは「チヒロ(お嬢様)、ソウジロウくん、ウドくん、サクラちゃん、マナちゃん、ゴロウくんの順番(反時計回り)」でした。
【解説】
まず位置関係が明確な情報から確認していきましょう。
☆サクラちゃん「私の右隣にマナがいたよ。」
この情報からサクラとマナは隣同士、さらに左にサクラ、右にマナがいるということが判明しています。
★ウドくん「ボクとマナちゃんの間に確か1人いたよ。うん。」
この情報からウドはマナと一つ離れた位置にいることがわかります。
仮にマナの左側であればサクラの左隣であり、右側であればまだわからない誰かの右隣です。
★ソウジロウくん「ウドくんとゴロウくんの間には2人座っていました。」
実はこの情報が答えに近づくための大きなヒントになっています。
ウドとゴロウの間に"2人座っている"ということは、言い換えればウドとゴロウは"向き合っている"関係と言えます。
そして先程のウドの情報から仮にマナの右側でまだわからない誰かの右隣である場合、ウドが向き合う人物はサクラになってしまいます。
よって必然的にウドはサクラの左隣で、ウドの向かいであるゴロウはマナの右隣であることになります。
☆マナちゃん「チヒロちゃんと私の間に1人いたわ。」
さらにこの情報により一つ離れた位置にいるウドの反対側、すなわちマナの右側一つ離れた位置にチヒロがいることになります。
最後にソウジロウの位置ですが必然的に余ったチヒロの右隣且つウドの左隣の位置となります。
★ゴロウくん「マナちゃんもサクラちゃんもソウジロウくんの隣じゃなかったよ。」
このようにゴロウの情報とも一致するのでソウジロウの位置に矛盾はありません。
お疲れさまでした。
紙とペンを用意しておかないと、なかなか解くのは難しいかもしれませんね。
頭の中で簡単に解けてしまったという方は正しく名探偵と言えるかもしれません。
そんな名探偵のあなたならこの仕掛けにも気づいていましたか?
答えの順番をゴロウくんを先頭にして、頭文字だけを順番に読んでみてください。
食事が終わったら、しっかり感謝の挨拶ですよね。
■最後に
いかがでしたか?
いい頭の体操になりましたでしょうか?
短い時間で想像力を働かせて可能性を探り、順序立てて考察することで脳はとても活性化されます。
いつまでも柔軟な発想力を持った脳を維持するために、機会があれば是非また違う【謎解き】にも挑戦してみてください。
それでは、また次回の【謎解き】でお会いしましょう。