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“ジェイル・ハウス・ロック”か!? 10分しか記憶を保てない男の復讐劇 映画「メメント」紹介

投稿日:2017年9月18日 更新日:

この映画を知ったきっかけは「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるスタンド能力、”ジェイル・ハウス・ロック”について何となく調べたことから端を発する。

この能力を調べていると何かと出てくる「メメント」という映画名。

何やら”ジェイル・ハウス・ロック”に取りつかれたような主人公が登場する映画のようだった。

“ジェイル・ハウス・ロック”は対象に『3つの事柄しか記憶出来なくさせる』という極めて凶悪なスタンド能力。

映画「メメント」ではちょっと違うが、『10分前のことまでしか記憶出来ない』人物が主人公のようだった。

この作品コンセプトを聞いただけで面白そうな映画だと直感し、早速レンタル。

期待通りの面白い作品だったので可能な限りネタバレなしでこの不思議な作品の魅力についてご紹介したい。

作品概要

主人公は自宅が強盗に襲われ、妻が殺された事件から記憶障害を発症し、事件後の記憶は10分間しか保てない前向性健忘となってしまう。

事件前の固定的な記憶はあるが、常に変化する”今”をほとんどまともに記憶することが出来ない。

事実、事件からどれくらいの時間が経過しているのか、自分自身でもわからない。

主人公が作中で達成しようと試みていることは”復讐”だ。

主人公の最後の古い記憶、それは息を引き取る妻の姿。

自宅を襲った犯人への強い復讐心だけが彼を生かし続けていた。

当然記憶を保てない彼には到底犯人には辿り着けないと誰しもが思う。

しかし彼は考えた。

犯人を追い詰める方法を。

常に肌身離さず持ち歩く”ポラロイドカメラとメモ”、そして”身体中に彫られた刺青”が、彼を犯人へと導いていく。

作品の特徴

本作は通常の時間軸通りにストーリーが進まない。

最初の場面はむしろ”結末”から始まる。

その”結末”に辿り着くまでを視聴者自身が考察し、答え合わせを観ていくような映画だ。

しかし、これがなかなかに上手く作られていて、答えを導き出すのは容易ではない。

仮にこの作品の流れを通常の映画のチャプターで表現すると

チャプター4 > チャプター2 > チャプター7 > ……

と、このようにバラバラに観せられる。

「それじゃあ観ている方もおかしく感じるんじゃ?」と思うが、主人公の記憶障害の為に、まったく違和感なく話が進む。

仮に上記の流れで映画が進みチャプター4とチャプター2で同じ人物が現れたとして、観ている側は「さっき見たよこいつ」となるが、主人公は毎回「前に会ったことある?」から会話が始まる。

そのため、観ている側としては毎回初対面した人物と認識せざるを得ず、どの場面が本当に初めて会った瞬間なのか判断するのは難しい。

ヒントがあるとすれば、それは主人公以外の周囲の状況や他の登場人物の話し方などからだ。

映画の後半に進むにつれ、少しづつ正確な時間軸を回収していく形で答え合わせをしてくれる。

あとから気付いて

「え~、あの場面とこの場面が繋がってたの~!?」とか

どうなるか知っているから

「ちょっと、そこでそんなのんきにダメだよ!!」とかって感じる場面が多々ある。

映画を観ながら「アハ体験」しているようだ。

実際1回観ただけでは理解しきれない部分も多いが、1回観ただけでも概ね楽しめる。

特典映像として通常の時間軸で観られるモードがあり視聴したが、至ってシンプルな流れの映画。

主人公の特性とシナリオの組み方で、ここまで摩訶不思議なミステリー世界を視聴者に体験させるかと感心してしまう不思議な作品。

魅力

なんとしても犯人を見つけようと奮闘し、ありとあらゆる手段で記録を残そうとする主人公の執念。

そしてその執念とは裏腹に、体に彫った情報すらどこから得た情報なのか、いつから彫られた情報なのか忘れている主人公。

もうこの作品の象徴とも言えるが、何かをしようと準備を終えた時点で何のために準備をしていたのかを忘れている。

過酷な症状に抗う主人公と、傍で真相を理解していく視聴者。

初めは両者とも何もわからない状態が続くが、次第に主人公よりも状況を理解していく。

最後に視聴者が抱く想いは、まさに人それぞれであろう。

最後に

TSUTAYAでレンタルする時にパッケージを確認してビックリ。

監督が”クリストファー・ノーラン”だった。

なるほど、不思議な映画のハズだ。※気になる方は彼の監督作品をチェック。

観終えた後、観た人それぞれに様々な想いを起こさせる凄い作品。

過去鑑賞してきたどんな映画よりも「???」が多かった(笑)

困難な症状と闘う主人公とその物語をあなたも観たくなったのでは?

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