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トロフィー100%(PS3)

トロフィー100%になったのでPS3版「Flowery」レビュー

投稿日:2017年9月8日 更新日:

※本記事は、PS3版「Flowery」のレビュー記事です。記事の内容にゲームのネタバレが含まれている可能性があります。ご注意下さい。

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基本情報

PS3版「Flowery」ソニー・コンピュータエンタテインメント

配信日:2009年2月12日

販売価格:762円(税抜)

ジャンル:ポエティックアドベンチャー

プレイヤー人数:1人

ゲーム概要

プレイヤーは一枚の花びらとなり、ステージ毎に描かれた様々な夢の世界で、まだ咲いていない花のつぼみにふれることで、その花を咲かせていきます。

咲いた花の一部がまた花びらとなり、プレイヤーの操作する花びらへと集まります。

やがて花びらは群れとなり、より力強く、より大きな風に乗りながら、さらにたくさんの花を咲かせていきます。

夢の中という設定で描かれた不思議な世界で、あなた自身の手で目的を見つけ、この世界を少しづつ紐解いていくインタラクティブゲーム。

時間制限もゲームオーバーもない自由な世界で、あなただけの夢のシナリオを作ってみましょう。

基本のゲームプレイは、操作する花びらをつぼみにふれさせ花を咲かせ、その時得られる花びらを増やしていき、次のルートを解放していく。最終的な必要枚数に達することでゴールへのルートが解放され、大きな花の群れでゴール地点へと到達すればクリアという流れのゲーム。

表現したい世界観と雰囲気を大切にし、ストレス要素をほとんど排除した癒しゲームと言っていい。

花びらの操作方法もいたって簡単で、進みたい方向(風を送る方向)をコントローラーの傾きで操作し、コントローラーのいずれかのボタンを押すと風を送れる。これのみ。

ひとつの小説や映画を楽しむようにプレイ出来れば、本作を十二分に堪能出来ると言える。

難解な操作や高い集中力、思考力を必要とするゲームをプレイしている中で、ふと本作と出会うことで得られた特別なゲーム体験を私なりに解説していきたい。

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レビュー

レビューまでの総プレイ時間:7時間

1.ゲームの魅力や楽しいポイント

「気の向くままに、風に乗る」

つぼみにふれることで咲く、様々な種類の花。その美しさと優しさにふれながら、花びらは次第に大きく群れを成していく。

たくさんの花びらに風を送りながら、気の向くままに空を飛び回る。

風に吹かれ舞う浮遊感は本作独特の感覚で、とても気持ちよく感じた。

高速で低空飛行したり、大きな上昇気流で大空に舞い上がりあたりの景色を眺めたり、誠に自由かつ爽快で優しい風を感じることが出来た。

「相反するイメージの融合」

ステージを進める毎に、本作では自然と都市の対比的表現が散りばめられていることに気がつく。

青く広い草原、岩山の峡谷、雨の降る暗い廃墟に高層ビル。

時には険しい坂や崖、気流や風のトンネル、はたまた巨大な風車や崩れた電線など、様々な環境が障壁となりプレイヤーの前に現れる。

本作は、作者がアメリカを旅していてインスパイアされ形となった作品。もともと中国の大都市で育った作者は、アメリカの永遠に続くと思うような緑の草原や風車に驚いたという。都市に住む人間ならば誰もが共感出来るであろうその思いが、大自然とふれ合う魅力を作者に気がつかせた。しかし、その一方で本当の自然を体験した作者は、これまでの都市生活にも恋しくなったそうだ。そこで、自然と都市という相反する二つのものへの愛着を表現すべく、本作の制作に取り掛かった。

どちらの魅力にも理解を示し、且つ大切に扱う気持ちで本作は作られている。

だからどちらか一方ではなく、どちらも欠けてはいけない存在なんだと、プレイしていて改めて考えさせられる作品になっている。

「面白くないゲームだな」と感じるプレイヤーも少なからずいると思う。

しかし、せっかくプレイするのであれば、この作者の表現したかった世界と、伝えたかった気持ちを感じるようにしてみてほしい。

きっとあなただけに芽生える、何か違った想いを感じ取れるハズだ。

2.不満要素

あくまでゲームとして見ると、誰もが満足出来る作品とは言い難い。

しかし、少しのプラス要素があれば、より遊び易く誰でも楽しめる内容のゲームになったと思う。

以下に本作の不満要素を取り上げ、その上でどのような要素をプラスすれば良いか合わせて検討してみたい。

「本編以外にゲームモードがない」

あくまで雰囲気と世界観を楽しみ、プレイヤーに癒しを与えるゲームであるが、さすがにシンプル過ぎる。本作のゲーム性から考えれば、ステージクリアまでの時間を競う「タイムアタックモード」や、花の種類毎に付与されたポイントによってゴール時のスコアを競う「スコアモード」などがあっても良かったと思う。「シンプル イズ ベスト」な考え方も大変理解出来るゲームデザインではあるが、これらのプラス要素(クリアまでの時間を計測したり、花の種類毎にポイントを付与する)をプログラム上で制御することが、そこまで困難な調整が必要なものではないと思う。

あくまで作品本来の楽しみ方を満喫した上でこれらの要素を追加すれば、作品の意図も損なわず、ある程度のやり込み要素としても活かせたし、より長く楽しめることにも繋がったのではないかとプレイしていて思った。

「収集要素がない」

せっかく多くの種類、多くの色の花を咲かせ、咲かせることでの達成感も得られる美しい開花エフェクトに仕上げられているのに、もうひとつプラス要素がないのは勿体なく感じた。

私が考えるに「花の種類を集める収集要素」があっても良かったと思う。

この要素に目をつけた理由として、本作では最終的にゴールまでのルートが解放されれば、それ以降の花の開花はプレイヤーに委ねられている。

まだ残っているつぼみにふれて、大群の花びらでゴールに向かってもいいし、必要最低限の花びらでゴールしても実質問題ない。

プレイヤーの満足した時点でゴールに向かえるよう配慮されたシステムだ。

更に操作する群れと成った花びらは、特定の物体と接触することで減少することがある。

この点を踏まえて考えると、「花の収集要素」というのは、なかなかに面白い追加要素ではないだろうか。

本来、余計なことを考えずプレイ出来ることが良さであるゲームであるが、提案した他のゲームモード同様、作品本来の楽しみ方を満喫した上でなら、これらの要素はプラスの要因として働くのではないかと思った。

総評まとめ【70点】

ゲームとしての評価は正直難しい。

ゲームとして成り立っているのかと思える程、ゲーム的要素が少ないからだ。

一般的な攻略ゲームとして考えた場合、確かに本作は不満が大半ですぐに飽きて投げ出したくなるゲームと言えるかもしれない。

しかし、本作をひとつのヒーリング作品と捉えてみるとどうだろう。

負担のないゲームプレイはプレイヤーをリラックス出来る状態へと誘い、つぼみにふれるという単一の目的行動は限りなくプレイヤーを無心にさせる。外敵の脅威から逃れることも、課題達成の圧力に苛まれることなく自由気ままに遊べる。ここまで、何も状況を鑑みずプレイ出来るゲームが他にあるだろうか。

また自然と都市の融合に、普段の実生活を想像させ、そのありがたさや美しさを喚起する。

およそゲームと言うカテゴリには収まり切らない作品だと言える。

本作独自のゲーム体験が得られることは間違いなく、ゲームをプレイすることで忘れている、自然や都市の便利さに今一度気づかされる本作。

不思議な魅力の詰まった本作を、あとはあなた自身の手であなたなりに感じ、紐解いていってほしい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

それでは、良いゲームライフを。

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-トロフィー100%(PS3)

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